基礎体温36.5℃から35.5℃に変化しての体調の変化
私は基礎体温が高めで毎日36.8℃くらいは普通でした。月経前後で基礎体温が変化することはありましたが、基本的に熱に強く、38℃くらい熱があっても大してつらくありませんでした。子どもの頃からそうでした。熱があるので学校を休む、と母に言っても「何言ってるの、馬鹿なこと言ってないで学校に行きなさい」と熱があることを信じてもらえないくらい熱に強い体質でした。ただ、やはり37.5℃くらいになると熱があるということは自分では感じます。人間の体温というのは不思議なものですね。たった、1、2℃違うだけで「健康」と「病気」に分かれるなんて、人間の体の温度管理というのは精密だと感心します。
44歳で閉経したため、更年期に突入しました。熱があるときのように、「暑い」と思って汗をダラダラかくとその後「寒い」とガタガタ震えるほどになるのです。これは熱があるに違いない、と思って体温を測ってみると35.5℃という、意外な結果でした。今まで基礎体温を測っていて、朝晩での違いは感じていました。朝は寝床の中で測ると36.2℃~36.6℃くらいなのですが、夕方、測ると36.7℃~37.0℃くらいです。35.5℃などという体温は今まで1度もありませんでした。測り間違いかもしれないと思って今度は脇の下ではなく、口にくわえて体温を測ってみました。それでも35.5℃だったのです。閉経と共に基礎体温ががくんと下がりました。たった1℃なのですが、この1℃が大きいのです。
それまで長風呂するほうで風呂場で読書をするのが趣味でした。家族が「おーい、生きてるー?」と心配して風呂の中まで見に来るほどでした。しかし、基礎体温が下がってからはお風呂に浸かって体温が上がってくるとのぼせそうになって暑くてたまらず、短時間しか湯船に浸かれなくなりました。また、汗かきになりました。少し動くと汗が顔からボトボト落ちて「そんなに働かないで休憩したら?」よく言われるようになりました。今までと同じように動いているのですが、体が体温を下げようとして、大量に汗をかくようになりました。
基礎体温がまた36.5℃くらいに戻れば暑がりも治るのではないか、と思っています。閉経後2年たちましたがが、まだ低いままです。風邪で病院にかかる時は36℃台でも体は熱がある感じがするので、体温計を渡す時に「平熱が35.5℃です」と伝えるようにしています。普段元気な時から、自分の平熱を知っておくと、具合が悪くなった時、病院で説明しやすいので、自分の基礎体温を日ごろから測っておくのはよい習慣だと思います。